2009-08-27 奥久慈探索 PART2 茨城県常陸太田市


 

お次は

こんな細い小道を少し走って現れる

こんな草原。

ここでゴロンと寝転がって流れ行く雲を眺め。という訳ではなく。。。

 

皆さん、突然ですが、400年程前、時代は関が原の戦いが終わり、国替えなどがあった時期に起きた「生瀬騒動」 「生瀬一揆」と呼ばれる事件があったのをご存知ですか?

http://www.daigo-bunkaisan.jp/page/page000050.html

を読むと、大まかな流れは掴めます。

とにかく、水戸徳川家の手で、一つの村の数百人の村民が、ほぼ皆殺し。

という壮絶な舞台となったのが、草原の先にある場所なんです。

水戸藩はこの事件に関して、全く記録を残していません。

歴史の闇に葬り去ろうとしたようです。っが、数少ない生き残りの村民などの口により、事件の大まかな様子は伝えられたようです。

首を刎ねられたりした場所が地名となって残っていて「嘆願沢」「地獄沢」等々、地獄のような光景が、そのまま地名に残っているというこの事実。

 

村民達は、

どんどん追い詰められていき

最後は、上の写真の奥で、大量虐殺されたようです。

本当はこの先にも行きたかったんだけど、鬱蒼と生い茂る植物達に行く手を阻まれ、断念。

きっと、ここの風景は、事件が起きた当時と、ほぼ変わらないままなんでしょうね~。

因みに、村民がいなくなった村には、栃木方面から農民達が移り住んできたようです。

村の器は変わらず、人だけが入れ替わる。ってのは、凄い感じがしますね~。

 

この事件、資料が殆ど残っていません。

自分が始めて事件を知ったのは10年ほど前、ある本の中でチョロッと生瀬騒動について書かれていたので知ったわけですが、興味を持って図書館などへ行き調べようとしても、調べようが無い状況でした。

っが、最近、生瀬騒動を題材として「神無き月十番目の夜」という小説が書かれたようです。

自分は、作者の頭の中の世界に染められそうだから基本的に歴史小説は読まないんですが、今度読んでみようかな~。と思ったり。

 

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さて、そんな悲しい土地を離れて、お次は、

このブログに何度も登場している、八溝山の展望台!

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この場所は、やはり、落ち着きます。

色んなモヤモヤが溜まった時には、ここに来て、

景色眺めてボケッとして、スッキリ。

大切な時間。

大切な場所。

なんだけど、今回は、大学のゼミの方々が虫取りに来ていて、ワイワイキャーキャー大騒ぎ。

ちょっと残念賞。

まっ、ここじゃなくてもね。と自分に言い聞かせ、さっさと立ち去る。

立ち去りたい。

立ち去ろうと思ったんだけど、ベスパのフロアの上には

力尽きたオニヤンマが・・・

でかいトンボなんて撤去できませんよ。

無理。

全然無理。

という訳で、ここからはオニヤンマが自然に吹き飛んでいくまで、片足を上げたまま山道を下ることに(笑)

途中、オニヤンマの死体も吹き飛び、ホッと一安心。でルンルン気分で山の中を走り回っていたら、足に、チクっっとした鋭い痛みが。

虫に刺されたか?

と思い、急停車。

すると、フロアの上には

栗が(笑)

秋が空から降ってきたご様子で。

虫じゃなくて一安心。

その後は、八溝山の裏側の展望スポットにベスパを止めて、展望台でボケッと出来なかった分、誰もいない山の中でボケボケタイム。

っで、帰宅。

 

走行距離400km弱。

久しぶりのツーリングは、やっぱり最高!

自分は、ベスパに乗って山の中を走っている瞬間が、人生の中で一番好きな瞬間なのかも。

なんて事に気付いてみたり。