このベスパ50sは修理お預かり車両ではなく長期保管されていた中古車販売ベース車両なんですが、修理のご依頼いただいた車両だったらどんな流れで作業していくのかが分かりやすそうだったので修理でお預かりした車両と仮定して修理例とさせて頂きます
まずは、車両の現状確認。
フェールタンク内、錆もなく状態は良いです。
といっても、少し汚れがあるのでフェールコックを外して洗浄する必要はありますが。
キャブレターはオーバーホールしなければいけません。
その際、フェールホースも要交換。
火は飛んでいることを確認済みなので最低限、キャブレターのオーバーホールでエンジンんはかかりそうな雰囲気です。
キャブレターオーバーホールをしてエンジン始動となったら試運転。
そして全体の状態確認をしてからお見積り作成となるのですが、この車両の場合
スロットル側、シフト側のハンドルパイプが固着しています。
スロットル側のハンドルパイプは完全に固着していて全く回らない状態です。
このままではエンジンがかかるようになっても試運転が出来ません。
油を注して動きが渋くても回るようになってくれれば試運転が出来るのですが。
しばし、このまま油を注し続けて様子見です。
ハンドルパイプが少しずつ動き始めたのでキャブレターのオーバーホール作業を始めます。
ストレーナーには大量のゴミが。
キャブレター内部は長期不動だったのでガソリンが固まっていると思いきや綺麗な状態でした。
といっても内部は多少、固形化したガソリンは付着しているのでオーバーホールは必要な状態でしたが。
キャブレタークリーナーに漬け置いて固形化したガソリンを溶かして洗浄します。
続く